2018年7月31日火曜日

National 8P-W1 ” ゲンコツ ”





自作オーディオマニアの皆様はご存知、
" ゲンコツ ” ことNational 8P-W1を購入しました。

いや~、12年ぶりの再会
当時の私はフルレンジ・ユニットを買い漁っておりました。
聴き比べは勿論ですが、スピーカーの形がとても好きで
海外問わず100~200種は無意味に収集していたと思います。

その中でもズバ抜けて音が良かったので
今でも手放した未練が少しばかりあったユニットでもありました。


ゲンコツはナショナルが産み出した銘器、
1954年-1984年まで30年間製造され続けたロングセラー品。

ひと言でゲンコツと言っても

30年にも渡る長い歴史の中で
沢山の仕様を変えたモデルが誕生しました。


8P-W1 / 10P-W1 / 20P-W09 / 20P-W55
20P-W49S / 20P-W56など

ほとんどのモデルを使用してみての
個人的主観ではどのモデルもゲンコツにハズレなし!と
思っておりますが、
それでも海外の銘器たちと比べてしまうと
躍動感や厚みが薄いかなと思わされてしまう場面もありました。

しかし、このフェルトが付いた最初期のゲンコツは
JBLの最初期であるD208 Flatbackや
アルテックの755A、JendenのP8Pなどの世界的銘器たちと
聴き比べても肩を並べられるのではと思わせるほどの
濃厚でいて艶やかな音質を持っております。


最初のモデルである” 8P-W1 ” 名義の物の中でも
端子や、塗装など仕様変更が見られるものをいくつか入手したこともありました。

何が音の決め手なのか
フェルトが付いた最初期の物だけは音の厚みがまるで違うのです。



今回は一本での入手の為、今後数本入手してみて
ペアを取り店頭で皆様にも披露出来たらと検討しております。


ご自宅に眠っているオーディオや楽器などが御座いましたら
是非ご相談くださいませ。

kodouguya
0273-88-9057 

2018年6月26日火曜日

Alembic MSG Series Ⅱ



何年ぶりでしょう・・・楽器との出会いでこれ程までに興奮したのは・・・。
Alembic MSG Series Ⅱを手に入れました!!

今となってはギターを楽しむ方でも知らない方が多いかもしれない
70年代のとてもマニアックなギターです。
しかし、後に与えた影響は大きく、これまでの工場量産型のギターから打って変わり、
厳選材の使用やノイズ観点への着手、少人数の職人が造る拘りの工房体制、
高級志向、所謂ハイエンドギターの先駆けといえるブランドです。
エレキギターという邪道とも言える近代楽器を
ヴァイオリンやクラシックギターの様に職人が拘って産み出すという
新しい可能性を人々に感じさせるものとなりました。

70年代半ばに登場したAlembicですが
高級輸入ギターの名門であるギブソンのレスポールが35万円前後、
フェンダーのストラトが22万円前後で買えた当時に定価は
なんと、70万円!!!

誰もが憧れたレスポールやストラトを2台とも買っておつりがくる…。
そんな二台を差し置いて誰がこんな見るからに使いづらいギターを
買うんだ!ばかばかしい…と思った方も当時多かったのではないでしょうか。


しかし、一度音を出してしまえば違いは一目瞭然。
決して万能ではないですが、恐ろしい魅力を秘めたギターなんです。

Alembicの魅力は何といってもクリーントーン。
他に例がないほどの澄んだサウンドであること、
このクリア-サウンドはハイエンド全盛期といえる現代の物とも比較しても
まず間違いなくトップクラスでしょう・・・。





また、前オーナーはGS時代の伝説的ギタリスト様。
フレット浮きがあり若干ビビるため、修理してから弾き倒したいと思います!!


kodouguya
0273-88-9057 

2018年2月12日月曜日

博物館級!? とっても希少なスピーカー


最近、息子がチェロとピアノを習い始めまして
終わるまでの間の暇潰しにと最寄りのリサイクルショップに
遊びに行った際に破格で見つけてしまった
幻級と言える珍しいユニット。

オーディオ・マニアの皆様はどちらの
ユニットかわかりますでしょうか?


コレクターの中でも一発で解答できる方は相当なマニアかと思われます。

本体にはブランドを示すロゴや型番などはなく
私もすぐには解らず、父に
”このコーン紙のカーブとフレーム形状は初期のTANNOYしかない”
と断言され、冷静に見直し初めて気づくという
自信の判断力の無さに非常に反省する品となってしまいました。


自宅に帰り、あの手この手でいろいろ調べましたが
当時の資料が全く出回っていない為、
ここからは歴史を基に憶測を含みながらとなりますが
推理してみたいと思います。



まず父が言った ” このフレーム形状 ” という言葉に注目してみます。
形状を注意深く見ることで、Monitor Blackと同じであることが解りました。

・フルレンジ又はウーファー設計であること
・ブランド・ロゴ、型番などが本体にない点
・アルニコ接合部付近のフレームに穴が二つ開けられております。
・黒塗りの塗装


そして、次にTANNOY社の歴史の重要点を確認してみます。

1937年 自社ユニットを製造開始
(それ以前はMagnavox社ユニットを使用し2Wayシステムの製作)

1947年 自社初の同軸ユニットMonitor Blackを発表



以上の情報を基に推理していきます。

フレーム形状がMONITOR BLACKと同じ形状という点と
ロゴや型番がないフルレンジ又はウーファーの設計となっていることから
MONITOR BLACKの発表前もしくは同期の品ではないかと判断しました。

本体には型番やロゴがない点からみて、ユニット販売はせずシステムとしての
販売を前提にした品ではないかと推測
また、MONITOR BLACKにはしっかりと金属製のブランド・プレートを
打ち付けてあることからみて、こちらもそれ以前、もしくは極初期の同時期と判断しました。

ではもっと詰めて考えていきます。
アルニコの接合部付近の穴の位置とMONITOR BLACKを比較すると
そこにはドライバー部の端子を取り付けていることが分かりました。

MONITOR BLACK以前にTANNOYは同軸を作っていない点から
既にBLACKが製造され始めていることが解ります。

そして塗装を見るとMONITOR BLACKの同形状には
縮緬黒塗装のものと最も初期、初年度から極少数のみに見られる
黒塗り塗装のものがあることがあることが解りました。

今回のユニットは黒塗りですので
このことから見て1947年の前後1年の間に製造された品ではないかと
判断できます。

TANNOY社の極初期のユニットは大変希少です。
最も希少視されているMONITOR BLACKよりも今回の品の方が
圧倒的に数はないかと思います。

古民家がいつか出来上がった暁には
沢山の人に聴いていただけるよう視聴会を開きたいですね。

kodouguya
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2018年1月24日水曜日

水彩画 【 堀文子 / はなと あそんできた ふみこちゃん 】


花の画家として知られる堀文子さんの可愛らしい作品を購入しました。

100歳となる今も、画家としての探求を捨てることなく挑戦し続ける
現代美術における真の巨匠と呼べる素晴らしい画家です。

私も大ファンです。


この作品はおそらく絵本を製作していた頃のものではないでしょうか
常に探求をし続ける画家とあって描く対象が年代により異なります。
”はなと あそんできた ふみこちゃん”などを描いていた時期が
特徴的に最も当てはっているのではないかと考えてます。

こういった可愛らしい作品に弱い私です。


こういったコレクションを展示できるスペースが完成したら
多くの人に見て頂けたらと思うのでした



美術品・骨董や絵画などの買取を積極的に行っております。
ご自宅に眠る品などが御座いましたら是非ご相談くださいませ。

kodouguya
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2018年1月23日火曜日

WESTERN ELECTRIC 755A / 世界一のフルレンジ


世界一の8インチ・フルレンジと言われる
WESTERN ELECTRIC 755Aのユニットを縁あって購入しました。

755というとアルテックの物をよく耳にする機会があり
特別あまり興味をそそられることはありませんでした。

そんな特別ひいきも、ましてやWE信者でも一切偏見もない私が
今回WESTERN ELECTRIC ロゴのものを初めて耳にし、驚愕しました。

これまで一体いくつの銘器と呼ばれるユニットを購入してはリリースしてきただろう…。
しかしこれほど説得力のあるフルレンジは一つとして耳にしたことがない。




  ステレオ設置してある、
  JBL D208 フラットバックやTANNOY ⅢLZ Monitor REDなどよりも
  芯があり圧倒的に説得力、情熱のあるサウンド
  それでいながら静寂と艶やかな色気がります…。

  というと、D208やREDがダメなように聞こえてしまいますが
  どちらもケチのつけようがないくらい大好きな素晴らしいサウンドなんです。

  


これはどうしてもステレオにしたくなってしまいました。
しかし、あまりにも人気なユニットな上数もない。
 
そこで、買取大募集です!
使用しておらず、お持ちの方がおりましたら是非お譲りくださいませ。

金額は要相談です。
宜しくお願い致します!!!


kodouguya
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www.kodouguya.jp

2017年8月18日金曜日

TANNOY ⅢLZ Monitor Red ” 飴色キャップ ”

1926年創業の
英国老舗ブランドであるTANNOY社のスピーカーが入荷しました


このスピーカーの名は ” ⅢLZ ” と呼ばれるもので
直径 約25cmの同軸構造ユニットなっており
1956年に開発されて以来、

Monitor Red → Monitor Gold → HPD295と時代の需要と共に
モデルチェンジを重ねながら20年以上続くロングセラーとなりました


TANNOYの創業者であるガイ・アール・ファウンテンは
フラグシップ・モデルであったオートグラフに次いで
お気に入りのスピーカーとしてⅢLZの名を挙げております


今回入荷の品はⅢLZの中でも
一番最初のモデルとなるMonitor Red期のもので、
その中でも特徴的なセンターキャップの色から
” 飴色 ”と呼ばれる最初期の大変希少なモデルです


ⅢLZは今回のような最初期のものを除けば
決して数の少ないユニットではないのですが
四季のある日本での数十年の歳月はスピーカーにとっては
大変過酷なよう…

良いコンディションの物を選ぶことが困難になってきました

その中でも飴色期のMonitor Redは生産数もとても少ない上
まだステレオの出始め、モノラル再生が盛んだった時期のモデルな為
当時にモノラルで購入し、後にステレオ化した左右不揃いのものも多く
さらに50年以上の経年ダメージも含めればしっかりとペアで良品を確保することは
大変難しいです



オタクと呼べるほどの大の音楽好きのG.R.ファウンテン社長が
自宅でコンサートの響きをと探求したサウンド

万能ではないスピーカーですが、故に器楽や声楽などハマった音楽を鳴らした時
他でのは決して得られぬ、恐ろしいまでの気品や色気、説得力を持ったサウンドで鳴るのです

TANNOYのユニットは古ければ古いほどその説得力と色気が増します

折角のコンディションですので店頭でお客様に楽しんでもらいながら
大事に販売していきたいと思います

設置後、またご報告します!

  
kodouguya
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2017年5月17日水曜日

私は餅が好き


我が家にとんでもない存在感のマシーンがやってきました

昭和の中頃でしょうか、野口鐵工所が製作した野口式餅つき機です
ネット上でも資料が全くないため詳細は分かりませんが
自社の特許品だそうです


こちら、先代がパン屋と餅屋をされていたというお客様宅にあり


先月いろいろ買取りさせて頂いた際に
”5月には破棄してしまうのでこれもいかがですか?”と
見せて頂きました

重厚感のあるフォルムと塗装が朽ち、油まみれになるまで使い込まれた姿に
惹きこまれるほどの” 機械美 ” を感じてしまい
破棄されてしまう事が惜しく思ったものの、
転倒防止のためかコンクリートの床に埋め込まれていたことや
2mを超える巨体から想像できる重量に一度は諦めました

しかし、もともと餅が大好きな私

餅や団子、似たものを食べるたびに”餅つき機が~”と話す私に呆れ顔の妻
先週に入りやはりどうしても気になり連絡をさせて頂くと
既に母屋の解体が始まっており
数日中には破棄されてしまうだろうとのこと

スケジュール上どうしても伺うことが出来ないので
再び諦めて落ち込んでいた所、数日後にお客様から
” 解体屋さんが外して端に保管してくれているのでどうでしょう? ”
という連絡をいただきました

私、こういった縁にとても弱いんです

二度も諦めたのにチャンスを頂けるなんて!と心に響いてしまいました
重量や保管場所、その後のどうやってどこで使用していくのかなど
たくさんの問題はあるけれど、絶対運んで使ってみせる!と妻に宣言し
今や買取、古民家リノベーションなど我が家のスタッフと言える私の父に相談
買取の際、一度見ている父も引き取ることを喜び
力を貸してもらえることになりました

安全を第一に運ぶため下見をして解体後
積み込むことにしました

 

現場に行ってみると庭の大きな木も家もなくなり
とてもすっきりした状態に

これまで現場でたくさんの解体屋さんと顔を合わせてきました
職種が違えば物の扱いも全く異なるのでどんな外され方をしてあるか不安でしたが
本体を確認するとどこにもダメージはなく、丁寧に外してありました

解体に取り掛かると解体屋さんも見にいらして
お話しするととても良い方で、仕事の丁寧さに気を遣っていらっしゃる事が
会話の中でも伝わってきました

バラバラにして積み込み
”何年かかっても使えるように設置しますので
その時は絶対ついた餅を食べに来てください!”と
お客様と熱い約束を交わし、東京から群馬へ

当初はメンテナンス後に組み上げてから設置しようと話していたのですが
私も父も一度実際に回っているところを見たくなってしまい
急いで二人で組みあげ、多少のメンテナンスで試動させてみると
タンッ、タンッと心地の良い音で回りだしました
やはり機械は動いている姿が一番美しい

その姿に妻も6歳の息子も感動した様子
さて、どこに設置するかな 笑





ご自宅に眠っているオーディオをはじめ、機械類など
御座いましたらkodouguyaへご相談くださいませ!


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