2016年7月15日金曜日

中出敏彦


スペイン最高峰の銘機 エルナンデス・イ・アグアド・・・


ではなくて、その門下であった
中出敏彦のアグアド・モデルを購入しました


製造年 :1970
モデル : S
トップ : 松
サイド/バック : ハカランダ
指板 : エボニー
ペグ : ホーナー

◆ 略歴 ◆

日本三代名工である中出阪蔵の次男

1932年 東京に生まれる
16歳からギターやヴァイオリンの製作を始める
1960年には独立し、自らの工房を開設する
1968年にはスペインに渡り、銘工 エルナンデス・イ・アグアドに入門
現在も現役で活躍中



当時のアグアド・コピーモデルはとても珍しかった為、思わず手が出てしまいました

新品購入した前オーナー様の話では1970年になんと30万円したそう・・・
当時のカタログを見る限りでは国内工房の多くが
20-30万円がフラグシップ・モデルの価格設定なのだからこのギターに対する自信の程が伺える

確かにパッと聴いた感じの雰囲気も、引き心地もアグアドに近いと思う




昔、日本で世界の銘器や日本の人気作家などのギターを集め
ブランドなどではなく純粋に” 音色 ”のみを評価するためのブラインドテストが
二回行われたそうでどちらもギターは見えず、順番もランダムな状態・・・
音色のみしか聴こえない中でのテストで最優秀に選ばれたのは
二度ともに中出敏彦のギターだったという逸話があります

情熱的でいながら漂い、柔らかく包み込むようなアグアド・サウンドを含みながら
いい意味でかっちりとした日本的なサウンドが基盤となっている結構好きなサウンドです




ご自宅・倉庫などに眠っているギター・楽器など御座いましたら
ぜひ買取させてくださいませ!!

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2016年7月4日月曜日

箱モノ・コレクション

気に入ったものであればいくつでもコレクションしたい!と
意欲を掻き立てられる品、それは・・・


” 箱モノ ”



私、箱になっているものにとても弱いんです
細工や風合い、出来栄えが良いと用途がわからなくても
ついつい買ってしまう…

今回はそんな私の箱モノ・コレクション 第1弾!!





中国でしょうか、七宝のジュエリー・ケース
華やかな図柄でありながら七宝が持つ独特の深みやグラデーションが
品質の高い落ち着いた高級感へとバランスさせてます




チーク材・寄木細工の北欧調小物入れ

DANSKなどにありそうなデザインです・・・でも




裏には小学館創立五十五周年記念とある、日本製なのです





どこの国かはわかりませんが、貝細工のジュエリーケース

ニュージーランド貝のように見えます
内側ローズウッド製




デンマークのカール・ハンセン・デザインのケース
ブラジリアン・ローズウッドと純銀象嵌されとても美しいです




日本のアンティークな弁当箱
とても可愛らしいフォルムだけでなく、造りも大変良いです




黒柿の筆箱
黒柿は稀少品種だけあって、なかなか大きな品や良く出来たものが
手に入りませんが、こちらは荒々しい木目を素朴に仕上げた所が気に入りました



日本の蛇腹式筆箱





銅製の箱、チベットなどの品で柄の違う
似た品を見た事があります 〔違ったらすみません〕



日章柄に真鍮象嵌されたタバコ・ケース


最後は私が最も好きな大正期の梅乃図七宝焼です
とても華やかでまさに大正浪漫!!



古箱、アンティークな空き缶や紙箱など買取大募集しております!!



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2016年6月25日土曜日

フィレンツェのラコートギター




気になる形の小汚いギターを購入しました
ご覧の通り、あちこち割れに割れ、はがれにはがれの好き放題荒れまくり

メーカー等は不明なのですが、ラベルの切れ端からフィレンツェと解りました
内側にシープレス材?貼りのハカランダ材と豪華な仕様ですが
褒める人のほうが少ない無残な状態

100年以上の時を経たと思われるラコート・ギター

あまりにも悪い所が多すぎる為、素人の私ではすべてを直しきれないでしょうが
裏板がパカパカしているので外してみようと思います

古いものと付き合うのは手間やお金、時間もかかりますが
現代の品にはないユニークな発想や時代を経た味わいを楽しむことができます

焦らず、ゆっくり直していこうと思います



壊れた楽器・オーディオや家具なども買取可能です
ご自宅に眠っている品が御座いましたらご相談くださいませ




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2016年6月7日火曜日

本多玉枝 【 白馬と少女 】








本多玉枝という作家の小さな作品

ウェブ上にも少しの展示会情報しかなく、
中古市場でも出回っていないことからあまり有名な方ではないようですが
作品としてとても素敵なので思わず手が出てしまいました



” 骨董屋のコレクションって凄いお宝持ってるんでしょ? ”


この質問は非常に多いのですが、私のコレクションは
美術的価値があるものは一つもない気がします 笑

ブランド価値として欲しいとか、コンプリートしたい!という
コレクター欲は全くなくなってしまったので
心が通った品のみをコレクションとして手元に置いているのです





面白いコレクションがもう少し増えて来たら
期間限定でギャラリーもやってみたいと考えています




有名・無名関わらず、可愛い絵画や版画など
美術品・骨董品の買取をお待ちしております!

査定・出張費 無料

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2016年5月26日木曜日

1960年 アンセルモ・ソワール・ゴンザレス / フラメンコギター

わたくし、遠い昔にギターをやっていた事がありまして
教室やら専門学校に通った時期もありました…

一時期は寝ても覚めてもギターのことばかり考えて
100本以上所有していたこともありました 笑

大人になってギターを触れることも少なくなり何も弾けなくなってしまいましたが、
今でも弾くと心が落ち着きます
ギターは私の心の拠り所なのです
アンセルモ・ソワール・ゴンザレスというスペインの製作家の方が作った
フラメンコ・ギター、1960年製のとても古い作品
クラシック/フラメンコを嗜む方でも
名を知っている人は少ないマニアックな製作家なのです


私が出会った時は倉庫の奥で埃をかぶり、
長い月日を過酷な環境下で眠っていたかわいそうなギターでした

それでも奇跡的に割れや剥がれ、ソリすらなくて
とても良い音がしていたので思わず連れて帰ってきてしまいました





クラシックに限らず、エレキやアコースティックなど
ギタリストにとって1960年代の音楽シーン・楽器は” 黄金期 ”と呼べる時代


1970年代に入り、量産化が進み
”一本の製作の重み”が替わってしまったことや
材料不足もあり、また別のものと変わっていきます

どの年代も時代背景と共に面白みがあるのがモノの世界

しかし、60年代のギター全般に言える
人間味あるサウンドと弾いていてギターが”うたってる”という感覚は
この時期特有のものな気がします



押し入れや倉庫に眠っているギターや楽器などが御座いましたら
是非ご相談くださいませ


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2016年5月17日火曜日

古い ローランサンの版画

数ヶ月前に一目惚れして購入した
マリー・ローランサンの古い版画の額装がようやく完了しました




Marie Laurencin 〔1883-1956〕
サインこそ無いものの新しいものとは違い
この頃の版画は時代の雰囲気と柔らかみが感じとれます
絵画をコレクションされる方はシミやヤケなどを嫌うのですが
私は適度なヤケや色あせがある版画がとても好き
今回はイタリアのアンティーク品で工芸画が入ったものからフレームをとり
角の継ぎ目が剥がれてしまっていたのを修復、割れたガラスも新調しました
マットはいつも私好みな職人技な細工をして下さる方にお願いしました
もはや、いろいろ細工が凄すぎてどう加工しているのかわかりません
こちらは絵と選んだ額をただ持っていき、預けるだけで何も告げないのですが
作品と額の風合いの結びつきをよく表現して下さいます
今回もとても素敵に仕上げてもらい大満足です
版画・絵画・掛け軸など、美術品の買取も強化しております
身辺・遺品整理/ご不用品が御座いましたらご連絡下さいませ


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2016年5月16日月曜日

今戸焼 【 第七代 白井半七 】 弁財天 茶碗




とても可愛らしく描かれた弁財天

今戸焼、白井半七の私好みな茶碗に出会いました



白井半七は1600年代後半から代々に渡り、その技と銘を継承しております
本作は七代の作品であり、
九代目 白井半七が金継ぎ補修を施し、見極めております

温もり溢れるてびねりに小さく描かれた弁財天が
とても愛嬌があり、一目で気に入りました

そこに時代と金継ぎという景色が加わり、
作品としての深みが生まれております





七代目以前のしっかりとした作品はあまり出回らない貴重な品でもあります






茶道具・美術品・骨董などの買取も一点からお受けしております。
身辺・遺品整理/ご不用品が御座いましたらご連絡下さいませ
  

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2016年5月14日土曜日

古い海泡石





古い海泡石のパイプを手に入れました

ご覧の通り、パイプ部分が欠品している上、付け根に修理後もある…


しかし、繊細な造りと珍しい女性のモチーフということで思わず手を出してしまいました



さて、どうやって修理しようか?

色合いから見るに60~80年は経つであろう品
当時としてもこれだけ緻密な品は相当珍しかったと思います

故に修理といっても気軽に手が出せません

いい加減な品であれば木を加工したり、
吸い口を別のものから部品取りして合うようにしたりと考えるのですが
これだけの品となれば吸い口はアンバー〔琥珀〕や鼈甲などのが好ましく、
吸い口と海泡石の繋ぎになる部分は変色し、時代に違和感のなくなる純銀が良いだろう…


同じ時代で琥珀の吸い口の物を気長に探しながら構想を練りたいと思います



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