2018年2月12日月曜日

博物館級!? とっても希少なスピーカー


最近、息子がチェロとピアノを習い始めまして
終わるまでの間の暇潰しにと最寄りのリサイクルショップに
遊びに行った際に破格で見つけてしまった
幻級と言える珍しいユニット。

オーディオ・マニアの皆様はどちらの
ユニットかわかりますでしょうか?


コレクターの中でも一発で解答できる方は相当なマニアかと思われます。

本体にはブランドを示すロゴや型番などはなく
私もすぐには解らず、父に
”このコーン紙のカーブとフレーム形状は初期のTANNOYしかない”
と断言され、冷静に見直し初めて気づくという
自信の判断力の無さに非常に反省する品となってしまいました。


自宅に帰り、あの手この手でいろいろ調べましたが
当時の資料が全く出回っていない為、
ここからは歴史を基に憶測を含みながらとなりますが
推理してみたいと思います。



まず父が言った ” このフレーム形状 ” という言葉に注目してみます。
形状を注意深く見ることで、Monitor Blackと同じであることが解りました。

・フルレンジ又はウーファー設計であること
・ブランド・ロゴ、型番などが本体にない点
・アルニコ接合部付近のフレームに穴が二つ開けられております。
・黒塗りの塗装


そして、次にTANNOY社の歴史の重要点を確認してみます。

1937年 自社ユニットを製造開始
(それ以前はMagnavox社ユニットを使用し2Wayシステムの製作)

1947年 自社初の同軸ユニットMonitor Blackを発表



以上の情報を基に推理していきます。

フレーム形状がMONITOR BLACKと同じ形状という点と
ロゴや型番がないフルレンジ又はウーファーの設計となっていることから
MONITOR BLACKの発表前もしくは同期の品ではないかと判断しました。

本体には型番やロゴがない点からみて、ユニット販売はせずシステムとしての
販売を前提にした品ではないかと推測
また、MONITOR BLACKにはしっかりと金属製のブランド・プレートを
打ち付けてあることからみて、こちらもそれ以前、もしくは極初期の同時期と判断しました。

ではもっと詰めて考えていきます。
アルニコの接合部付近の穴の位置とMONITOR BLACKを比較すると
そこにはドライバー部の端子を取り付けていることが分かりました。

MONITOR BLACK以前にTANNOYは同軸を作っていない点から
既にBLACKが製造され始めていることが解ります。

そして塗装を見るとMONITOR BLACKの同形状には
縮緬黒塗装のものと最も初期、初年度から極少数のみに見られる
黒塗り塗装のものがあることがあることが解りました。

今回のユニットは黒塗りですので
このことから見て1947年の前後1年の間に製造された品ではないかと
判断できます。

TANNOY社の極初期のユニットは大変希少です。
最も希少視されているMONITOR BLACKよりも今回の品の方が
圧倒的に数はないかと思います。

古民家がいつか出来上がった暁には
沢山の人に聴いていただけるよう視聴会を開きたいですね。

kodouguya
042-505-9093